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プロジェクト・フクシマ 東日本大震災5年目 シアトルでイベント開催

東日本大震災 5 周年にあたり、当地で関連映画上映会、音楽会が開かれる。

EarshotJazz、Nonsequitur と「プロジェクト FUKUSHIMA!」の北米 ボランティアにより、ミュージシャンの大友良英氏の公演、また同氏が音楽を担当したドキュメンタリー映画 『Project Fukushima!』 の上映会を行う。

5月にシアトルで公演する大友良英氏。写真提供 = プロジェクトフクシマ北米ボランティア

大友氏は 80 年代後半から、フリー・ジャズやノイズの演奏家として、欧州を中心に世界各地で公演。2 0 1 1 年の東日本大震災以降は、福島復興を支援するチャリティ団体 「プロジェクト FUKUSHIMA!」の創設に携わり、音楽を通じた社会奉仕活動も積極的に行っている。今回のシアトル講演は10 年以上ぶりとなる。

映画『プロジェクト FUKUSHIMA!』は、東日本大震災から5 カ月後に大友氏らアーティストたちが開催 したフェスティバルを記録したドキュメンタリー作品。原発事故直後の福島では、大勢が楽しめる野外イベントを開催するために、放射能による被曝の影響 だけでなくイベントの道義的な意義についてまで考えねばならず、実行委員会は様々な決断を迫られる。フェスティバルを準備する人々の様子と当日の模様 を記録しながら、原発事故によって変わってしまった福島の新しい日常を映し出す。主催者側も「5年前の福島の原発事故のショックを忘れないためだけでなく、真の意味での豊かな未来について考えるためにも、『プロジェクト FUKUSHIMA!』という映画は、今こそ改めて見直されるべき作品」と力を込める。

上映会では、音楽監督で出演者の1人の大友氏に作品についてや、当時の福島の様子などに関する講演も予定している。

映画上映会は5月2日、キャピトルヒルのノースウエスト・フィルムフォーラムで午後7時から開かれる。無料。席予約はhttp://bit.ly/ pjfuku まで。

大友さんの公演会は3 日午後8 時からウォーリンフォードのChapel Performance Space で午後8時から。チケットは5㌦から15 ㌦。詳しくはhttp:// bit.ly/otomosea まで。

(N・A・P)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。