スノホミッシュ郡での企業展開の可能性を探り10日、日本のビジネス関係者が同地を訪問、スノホミッシュ郡のデイブ・ソマーズ長官と会談した。
同郡では航空産業部門に加え、新たな部門でのビジネス拡大を模索。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の合意もあり、アジア諸国との貿易の中で農業部門に注視している。「スノホミシュ郡は農業、関連ビジネスに優れた地域。自然産物を通じた世界市場を探りながら、地元と日本での雇用拡大を検討したい」とソマーズ長官は語る。
会談には早坂直樹領事、キセイテック社の東昌弘代表取締役、ナイテッドアローズ社の打矢和之代表取締役、JETROのシアトル地域担当の牛丸謙二氏が参加。スノホミッシュ郡からもソマーズ長官に加え、貿易経済発展部のケンディー・ヤマグチ部長、農業部門を担当するリンダ・ニューンジグ氏と懇談し、同郡における日本企業の進出と成功の可能性が探られた。
牛丸氏も「スノホミシュ郡でのビジネス機会は違いをもたらし、世界的視野を持った企業には大きな機会となります。今回の訪問を将来の連携に向けた最初のステップとしたい」と語っている。
スノホミッシュ郡はワシントン州で3番目の人口を誇り、エベレットを含めた市街地、スノホミッシュ川を中心とした農耕地帯、ピュージェット湾やカスケードの山林などさまざまな環境が整う。地域最大となるボーイング社の工場があるため、関連企業も数多く進出している。
(N・A・P)