カリフォルニア州のオロビルダムに関する大規模避難の一件を受け、キング郡においても貯水湖にあるダムで緊急事態が発生した際の避難計画の再調査と査定が行われることが発表された。
15日付のシアトル・タイムズ紙電子版によると、郡内には大小122のダムが点在。4つの主要ダムはグリーンリバー、シダーリバー、ホワイトリバー、スノクォルミー・スカイコミッシュリバー流域にあり、下流に多くの住宅地を抱え、非常時には多大な影響を受けることが予測されている。
2009年にはグリーンリバー上流のハワードハンソンダムに欠陥が見つかり、下流にあるオーバン、ケント、レントン、タクウィラで洪水対策が行われている。
2007年には洪水管理部門が設置され、洪水危機対策にあたる管理部門が設立されている。郡関係者の間では、オロビルダムのような危機が発生する可能性は近い将来はないとするが、何かしらの要因で起きる災害や緊急事態へ向けた準備や対策の必要との認識が確認されている。
最近の雨や気温上昇による雪解けを受け、河川水位は上昇し始めている。ウエストシアトルでは、15日早朝に降雨による土砂崩れが発生。一部住宅が停電、近隣交通にも影響が出ている。
(N・A・P)