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収容所75周年関連行事 3部シリーズ、9日開催 杉原外交官「命のビザ」

文=  N・A・P

第二次世界大戦における日系人収容政策から75年にあたり、地元コミュニティーで3回シリーズの関連行事が開かれている。今月は日本人外交官杉原千畝氏やダッハウ強制収容所解放に貢献した日系部隊第522野戦砲兵大隊に焦点をあてる。
9日午後2時から4時までは、ブレインメモリアル・ユナイテッドメソジスト教会で、語り手として世界各地で活躍するアルトン・タキヤマ・チャンさんによる杉原氏の生涯と、多くのユダヤ人を救った「命のビザ」を描いた一人芝居が披露される。
公演後にはチャンさん、作家のロリ・ツガワ・ワーリーさん、ケン・モチヅキさん、当地ホロコーストセンターのディー・シモン事務局長によるパネルディスカッションも開かれ、杉原氏の人物像や社会にもたらした影響などについて語り合う。
第3部にあたる30日は、第二次世界大戦の日系人部隊第442連闘戦闘団に所属する第522野戦砲兵大隊の活躍と、ユダヤ人を収容するダッハウ強制収容所の解放に至る戦いの姿を追う。NVC記念会館で午後2時から4時。地元日系社会関連団体による主催イベントで一般無料となる。
9日のイベント後には、今月で離任となる大村昌弘総領事のコミュニティー送別会が、日系関連21団体の協力で予定されている。

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。