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サウンド・トランジットTOD住宅開発 アマゾン社が低利子融資

サウンド・トランジットは6月16日、アマゾン社との提携で、ピュージェット・サウンド地域のライトレール駅周辺で大型住宅開発を計画していると発表した。アマゾン社が100万ドルを低利子融資し、1200軒の低価格住宅(アフォーダブル・ハウジング)を建設する予定だ。この計画はサウンド・トランジットが掲げるTOD(Transit Oriented Development)政策の一つで、駅周辺に住宅開発することで、ハイウェーの交通渋滞を緩和したり、公共交通の利用を促進してエネルギー問題や環境問題に対応しようとする流れの一環だ。サウンド・トランジットは、2024年までにライトレールの駅数を3倍にする計画で、ピュージェット・サウンド地域の公共交通機関の拡充を急いでいる。

一方のアマゾン社はここ数年、アマゾン住居公正ファンド(Amazon Housing Equity Fund)を通して、20億ドル以上を全米のアフォーダブル・ハウジング建設へ低利子融資している。ワシントン州内では、キング郡ハウジング・オーソリティーへも1億8550万ドルの低利子融資をした。アマゾン社は、シアトル市内などで住居価格高騰に加担していると批判されてきた背景があり、こうしたアフォーダブル・ハウジングへの低利子融資で地域社会への貢献を示す狙いがある。

(河野 光・室橋美佐)

約4年間のシアトル生活を終え、2022年5月に日本へ帰国。運動オンチのインドア派に思われがちだが、屋内にこもっているのが大の苦手。犬とお酒と音楽が友だち。愛犬と2〜3時間地元を散歩するのが日課。