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スワード公園鳥居建設計画 有志から多額寄付、実現へ近づく

シアトル市内レイクワシントン湖畔にあるスワード公園で進められる鳥居再建プロジェクトに地元支援が集まっている。

今月に入り、地元日系社会で様々な貢献を果たしているツチノ、マイク・フォレスター夫妻が時価約5 万8 7 0 0 ㌦相当( 当時) のスターバックス社株、またシアトル市内公園のプロジェクトを支援するシアトル公園財団に入るスティム・ブリット・エクセレンス基金から3万㌦がFriends of Seward Park に送られた。同団体のポール・タルバート代表は、同寄付を加え目標寄付の約8割が集まったことで、今秋から建設工事を開始するめどが経ったことを発表している。

スワード公園の鳥居は1930年代に市内ダウンタウンで催されたシーフェアの前身、ポットラッチ祭で建設された。祭り後に同所に移され、第二次世界大戦の日系人強制退去でも壊されず、地元コミュニティーの憩いの場として存在、シアトル桜祭りの開催地にもなった。

1980年代に老朽化により取り壊されたが、スワード公園建設100周年を機に、多様な文化背景がある同地を象徴する建築物として再建の動きが地元住民から起きていた。これまで任天堂や市近隣局など様々な支援が集まったほか、有志の集いとなるFriends of Seward Park も節分の豆まきイベントを開くなど、鳥居再建に向け盛り上がりを見せている。

同所には関東大震災復興支援への謝礼となる石灯ろうや、日米親善の桜、記念碑など、日系社会にまつわるものが多く集まっていることで知られている。詳しくはwww. sewardparktorii.org まで。

(N・A・P)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。