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令和2年度外務大臣表彰 シアトル日本庭園とパナマ・ホテルへ

令和2年度(2020年度)外務大臣表彰を受賞したシアトル日本庭園とパナマ・ホテル(シアトル日系米国人博物館)への表彰授与が、それぞれ8月12日と9月1日に行われた。両団体の受賞は、昨年12月1日に外務省が発表していた。

シアトル日本庭園への授与式は、昨年から延期して開催されたシアトル日本庭園60周年を記念する同庭園主催のガーデン・パーティーで開催。アーボリータム財団事務局長のジェーン・ストーンサイファー氏とシアトル市公園レクリエーション部副支配人のクリストファー・ウィリアムズ氏へ、在シアトル日本国総領事館の稲垣久生総領事より表彰授与された。シアトル日本庭園は、1960年に竣工された本格的な日本庭園で、アーボリータム財団、シアトル市公園局、そして多くのボランティアによって管理・運営されている。茶室「松聲庵」では茶道体験、教室や茶会などが、タテウチ・コミュニティー・ルームでは日本画教室、日本庭園レクチャーやレセプションなどが、庭園内では毎年七夕の会、月見の会などが開催され、日本の文化発信に多大な貢献をしている。

パナマ・ホテルへの授与式は、シアトル総領事公邸にて祝賀レセプションを伴って開催。オーナー兼支配人のジャン・ジョンソン氏へ、稲垣総領事より表彰授与された。パナマ・ホテルは1910年、日本人建築家によって建てられたホテルで、第2次大戦中の日系人強制収容の際に収容者のトランクや家財道具の一時保管所となったことで知られている。また、同ホテルには「橋立湯」という築110年の北米で唯一現存する日本式銭湯が当時のまま残されている。2006年には、米内務省により米国国定歴史建造物として、更には2015年には、米国ナショナル・トラストにより国宝に指定されている。

(N・A・p)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。