シアトル・マリナーズは12月19日、本拠地の新名称を「Tモバイル・パーク」に決定したとプレスリリースで発表した。ベルビューを本拠地とする電気通信会社のTモバイルが命名権を得ていた。契約期間は2019年1月から25年間で、2043年12月までとなっている。
イチロー会長付特別補佐や岩隈久志投手など日本人選手が活躍し、日本のファンからも親しまれるシアトル・マリナーズ。球団と共に知られた「セーフコ・フィールド」は今年11月、長きにわたるその看板を下ろした。1999年の開場以来、保険会社のセーフコ・インシュランスが命名権を取得していたが、2018年末の契約満了で更新しないことを発表。新名称の行方に注目が集まっていた。
Tモバイルは2013年からMLBの公式パートナー。現在、日本のソフトバンクグループ傘下にあるスプリントの買収・合併に向けて動いている。ジョン・リジェールCEOは、「命名権取得により、企業ブランドの認知を広げるだけでなく、コミュニティーをサポートし、マリナーズのワールド・シリーズ進出を後押しできるようになる」とコメント。また、シアトル・マリナーズのケビン・マザー会長兼CEOは、「Tモバイルとのパートナーシップと共に、これからの25年間もクラブ収入を継続して投資し、ファンが球場で最高の体験ができるようにしていく」と述べた。
携帯電話市場で次々と革新的なサービスを提供し続けているTモバイルは、シアトル・マリナーズのファンに向け、さまざまな特典を企画していると発表した。また、既存のユーザーには、優先入場や割引チケット、限定グッズといった優遇もある見込み。来シーズンは3月28日の対ボストン・レッドソックス戦で幕を開ける。
(小林真依子)