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ケイコズ・ジャーニー もう1つの日系史 読み語りで披露中

マーサーアイランドでヘアサロン「スタジオ904」を経営するケイ・ヒライさんの自叙伝『Keiko’sJourney』の読み語りイベントが、16日にワ州日本文化会館で開かれた(写真英語2面)。日系史編纂プログラム「思い出」の月例会合の中で開かれ、ヒライさんの日本での思い出が、5人による読み語りで紹介された。

ヒライさんは当地出身の帰米二世を母親に持ち、小倉で生まれ育った。幼少時に第二次世界大戦を経験、空襲の恐怖や飢え、友人との親交、日系人として受けた親族や一部市民からの偏見や差別などの体験を自叙伝で綴る。11歳の時に母親と渡米。当地では70年代にヘアサロンを開業し現在に至る。

読み語りは幼少時のケイコ(ヒライさん)を本人、その他の登場人物を思い出プログラムの関係者がそれぞれ演じる。30日にNVC記念会館で読み語りイベントを予定しており、当日はその予行演習となったようだ。

ヒライさんは今回の公演に終わらず、今後も継続し、日系人の様々な経験の1つとして伝えたいと話している。

30日のイベントは午後7時から。詳しくはhttp://keikokayhirai.com/keikos-journey/まで。

(佐々木 志峰)

佐々木志峰
オレゴン大学でジャーナリズムを学んだ後、2005年に北米報知入社。2010年から2017年にかけて北米報知編集長を務める。現在も北米報知へ「一石」執筆を続ける。