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第442連隊の二世退役軍人 堀川英義さんが100歳を祝う

二世退役軍人の堀川英義(エディ・ヒロシ・ヒロカワ)さんが8月14日に100歳の誕生日を迎え、二世退役軍人会(NVC)と妻の徳禧久(のりぎく)さんがドライブスルー形式の誕生会を開催した。

堀川さんは日系二世で、両親はシアトル日本町で「ホリカワ・ハードウェア―」という金物店を営んでいた。ブリエン市のハイライン高校卒業後に、ワイオミング州のハートマウンテン強制収容所へ強制送還され、そこで米軍へ入隊。ミシシッピ州のキャンプ・シェルビーで訓練した後に一等軍曹となり、日系人部隊として名高い442連隊の一員としてヨーロッパ戦線に赴き、イタリアとフランスの戦線で従軍した。

戦争が終わると1952年にワシントン大学を卒業してシアトル・セントラル・コミュニティー・カレッジで教師に。1959年にファイン・アートの修士取得で再びワシントン大学へ通い、そこで妻の徳禧久さんと出会った。1964年から72年にかけて東京大学の客員教授としてビジネス英語を教えるために日本に在住。その頃に徳禧久さんの祖父が興した雄生流池坊の生け花を学び師範に。シアトルへ戻った後は、ボーイング社に務める傍ら、徳禧久さんと華道の普及にも努めてきた。仏教徒で、浄土宗僧侶の資格も取得している。

存命の日系兵士の中では最高齢グループに入る堀川さんの100歳の誕生日に、コロナ禍のドライブ・スルー形式ながら、多くの人々が集まった。

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。