アメリカ疾病予防管理センター(CDC)とワシントン州保健省は、公共の場所で同居する家族以外の人と6フィート(およそ1.8メートル)距離を離れる事が難しい場合は、顔を覆うマスクの着用を推奨することを発表した。一般の人がスーパーや薬局で買い物したり病院へ通院する場合、またスーパー勤務や運送業務などエッセンシャル・ビジネスと呼ばれる州の定める社会維持のために必要不可欠な職業に従事する人が外出する場合にあてはまるとしている。
ワシントン州保健による資料によれば、マスクをしていても手を十分に洗えていなかったり、ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)が保てていない状態では効果が期待できないと記述されている。また、手洗いの回数を増やし、できるだけ自宅にいることが感染予防の鍵となること、布マスクは2歳以下の子どもには着用をしてはならないことも、明記されている。
以下、ワシントン州保健による資料にあるQ&Aを日本語で要約:
どのようなマスクを使用したらいいか。
医療用マスクではなく、自宅にある布で代用したマスクでかまいません。手術に利用するようなマスクやN95マスクは、医療関係者のために在庫を確保しましょう。それ以外の人は、医療従事者ほど保護機能の高いマスクは必要ありません。呼吸がしやすい程度に布を何枚重ねかにしたマスクで鼻と口元をカバーし、顔の両側にぴったりと密着させるように耳に掛けるひもで結んでください。一度着用したら、触らずにそのまま付け続けてください。マスクを外す時は、目、鼻、口を触らないように気を付けて、良く手を洗ってください。
手製マスクを作るにしても手芸は不得意です。どうしたら良いでしょうか。
そんな方には、簡単にマスクが作れる45秒の案内動画をご覧ください。この動画では、公衆衛生局長官がスカーフやバンダナ、Tシャツの切れ端と輪ゴムを使った簡単な布マスクの作り方を案内しています。手縫いなしの簡単な方法です!
https://www.youtube.com/watch?v=tPx1yqvJgf4&feature=youtu.be
マスクで顔を覆えば100%安全なのでしょうか?
あなたやコミュニティにとって一番安全なのは家にいることです。マスクはあくまで念のための予防策でしかありません。一番の予防策はこまめに手洗いをし、自宅にいて他の人から距離を置くことです。
州の定める必要不可欠な職業で働いています。どのくらいの頻度でマスクを付けるべきですか?
他人と6フィート(およそ1.8メートル)離れることができない仕事であれば、一日着用をして下さい。そして1日の終わりにマスクをよく洗うようにして下さい。
布マスクはどのように洗ったら良いでしょうか?
布マスクは利用するたびに洗うか、少なくとも1日1度洗ってください。洗濯機で洗剤とお湯で洗い、乾燥機で高温で乾かしてください。
同記事は、以下のワシントン州保健省からの資料をもとに、日本語で情報をまとめたものです:
https://medium.com/wadepthealth/recommendations-on-cloth-face-coverings-da36cb5a2de9
ワシントン州保健省の定めるガイダンス:
https://www.doh.wa.gov/Portals/1/Documents/1600/coronavirus/ClothFacemasks.pdf