By 佐々木 志峰
一気に年末。2022年はあっという間に残り1カ月を切った。標準時間へ時計が戻され、午後に入ればすぐに夕暮れが近づく。
週末に外出すると街の賑わいぶりに毎回驚かされる。ショッピングモールなど駐車場は一杯。目的地にたどり着くまでに多大な時間とストレスが掛かるようになってきた。
旅行関係も同様。地元テレビなどによると、ホリデーシーズンに入り混雑具合は新型コロナウイルス感染拡大前の繁盛期にほぼ戻ってきたという。感謝祭前日の23日が最も混雑した模様で、同日のシータック国際空港利用者数は15万5000人と推計されていた。シアトル港湾局によると、感謝祭の祝日での空港利用は昨年から13%増加、新型コロナウイルス前の2019年の95%にまで回復したそうだ。
筆者自身もこの数週間で何度か空港の混雑ぶりを実体験した。11月中旬の平日に来客を迎えるためにシータック国際空港へ車で向かったが、空港手前で渋滞につかまった。感謝祭の祝日直後にはロサンゼルスに行く用事があった。シアトル戻りが早朝便のため午前4時過ぎに空港に到着したが、チェックインのカウンターはすでに大きな手荷物を持った利用者が長蛇の列。そこに並ぶことになれば、便を逃しかねない状況だった。
米国自動車協会(AAA)によると、今年の感謝祭シーズンは2000年以来で3番目に多い旅行者数になるという。全米で5460万人と推計され、自動車を含めた陸路移動は4900万人近くになるという。
そんな記事を目にして早朝に車を出すと、まだ夜明けから間もない薄暗い近所の通りで事故に遭遇した。ワゴン車が車線から外れ、脇の並木に突っ込んだようだ。事故車への対応で片側車線がふさがれた。通勤利用者が多い道路だったこともあり、反対車線を走る車の流れは途切れることがない。交通整備が満足に進まない状態でしばらく身動きを取れなかった。
雨の時期で滑りやすい道路。思わぬ状況も踏まえ、細心の注意を払って年末を迎えたい。