Home ニュース キング郡ダム、再調査へ 緊...

キング郡ダム、再調査へ 緊急時の避難計画など

カリフォルニア州のオロビルダムに関する大規模避難の一件を受け、キング郡においても貯水湖にあるダムで緊急事態が発生した際の避難計画の再調査と査定が行われることが発表された。

15日付のシアトル・タイムズ紙電子版によると、郡内には大小122のダムが点在。4つの主要ダムはグリーンリバー、シダーリバー、ホワイトリバー、スノクォルミー・スカイコミッシュリバー流域にあり、下流に多くの住宅地を抱え、非常時には多大な影響を受けることが予測されている。

2009年にはグリーンリバー上流のハワードハンソンダムに欠陥が見つかり、下流にあるオーバン、ケント、レントン、タクウィラで洪水対策が行われている。

2007年には洪水管理部門が設置され、洪水危機対策にあたる管理部門が設立されている。郡関係者の間では、オロビルダムのような危機が発生する可能性は近い将来はないとするが、何かしらの要因で起きる災害や緊急事態へ向けた準備や対策の必要との認識が確認されている。

最近の雨や気温上昇による雪解けを受け、河川水位は上昇し始めている。ウエストシアトルでは、15日早朝に降雨による土砂崩れが発生。一部住宅が停電、近隣交通にも影響が出ている。

(N・A・P)

N.A.P. Staff
北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。