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シアトル市 大型ワクチン会場終了 接種率は全米大都市2位

シアトル市のダーカン市長は5月26日、同日時点で12歳以上の市民の76%が新型コロナウイルス(COVID—19)ワクチン接種を開始、60%が必要な2回目の接種も終えて接種を完了していること受け、市運営によるワクチン接種会場4カ所を6月中に閉鎖することを発表した。ノース・シアトル・カレッジとウエスト・シアトルの会場はすでに閉鎖されており、6月12日(土)にルーメン・フィールド、同月23日(水)にレニア・ビーチの会場が終了予定。今後は移動式、またはポップ・アップのワクチン接種会場が主となる。

シアトル市は、スウェディッシュなど地元医療機関と協力して今年1月14日から緊急メディカル・サービス(EMS)エージェンシーとして消防局でワクチン接種を開始。大型接種会場としてキング郡内で最初に設置されたルーメン・フィールドでは3月13日から接種を開始し、これまで9万7000回分の接種を施してきた。市運営のワクチン接種会場としては、全体で約23万回の接種を実施してきた。市運営の会場でワクチン接種した患者の41%は、黒人やネイティブアメリカンなどBIPOCと呼ばれる人種的マイノリティーの人々。市内ワクチン接種率は、アメリカ国内の大都市としては、サンフランシスコに次ぐ高い割合になっている。

ダーカン市長は、「昨年12月から、市民がアクセスしやすい、そして公平に行きわたるワクチン接種を目標にしてきました。大多数の市民がワクチン接種を開始したことで、これから安全に経済を再開していけます」と、ワクチンを市民へ届けるための取り組みが成功していることを強調した。

(河野光・室橋美佐)