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日本の伝統文化に触れる! シアトル桜祭・日本文化祭が開催

4月20日から22日の3日間、シアトル・センターにて「第43回シアトル桜祭・日本文化祭」が開催された。会場では日本文化の実演、展示やブースが見られ、伝統音楽のパフォーマンスなども行われた。晴天にも恵まれ、大勢の来場者でにぎわった。

メイン・ステージでは、ワシントン州日本文化会館(JCCCW)が日本の小学校生活について紹介。「日本の小学生は、ランドセルという300ドル相当の指定のバックパックを使っている」と実物を持ちながら説明。その値段に観客からは驚きの声が上がった。ボランティアの子どもたちが、給食当番の衣装を着てステージに立つ場面も。また、ひらがな、カタカナ、漢字の違いについてのレクチャーもあった。英語のアルファベットに対し、日本語では多くの文字を使うことに、観客は興味津々だった。

ワシントン州高校生日本語スピーチ&スキット・コンテストの参加者

イベント初日には、「ワシントン州高校生日本語スピーチ&スキット・コンテスト」も開催された。スキット部門では参加グループが初級、中級、上級と各レベルに分かれ、日本語で5分間コントをする。参加者は日本の風物詩やアメリカで話題になったトピックを取り上げ、衣装や小道具を使い、趣向を凝らした演出で観客を楽しませた。日本のコンビニを舞台にしたコントは特徴を捉えていて終始笑いが絶えなかった。

そのほか、300万部突破の『断捨離』シリーズ著者、やましたひでこさんの講演会や、自分だけのそろばんを作れる「そろばんビレッジ」、和太鼓の演奏、武術のデモなども。日本食はカレーや大判焼き、たこ焼が販売された。日系コミュニティー以外の人々も含め、子どもから大人まで日本文化を満喫していた。

(上田あずさ)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。