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ローリー・マツカワ氏、「キング5ニュース」引退へ

「キング5ニュース」のアンカー、ローリー・マツカワ氏が、6月14日の放送を最後に引退することを表明。36年に及ぶキャリアに終止符を打つ。

「テレビ・ジャーナリストで本当に良かったと常々思っていることがあります。それは、ノースウエストを『ホーム』と呼べる方々のストーリーをお伝えできるというところです」と、自身の引退に触れ、マツカワ氏は語った。「何十年もの間、多くの変化を目にしてきました。その多くはより良い方向への変化です。何よりも名誉であったのは、『歴史の最初の1ページ』を記すことに、私自身が関われたこと。セント・へレンズ山の噴火然り、第二次大戦中に不法に収監された日系アメリカ人への謝罪と賠償の達成然り、そして、ゲイリー・ロック元ワシントン州知事(アメリカ史上初めて州知事に就任した中国系アメリカ人)など 多くの公人たちの感動的な偉業もそうです」

マツカワ氏が最初に報道に興味を持ったのはミス・ティーンエイジ・アメリカとしてアメリカを旅したことがきっかけだった。数え切れないほどの取材を受けるうち、もしかするとそれが自身の道かもしれないと感じた。そして、その直感は正しかった。

これまで数々の受賞経験を持つマツカワ氏。アジア系アメリカ人ジャーナリスト協会生涯功労賞(2005年)、ワシントン大学コミュニケーション学部同窓会栄誉賞(2012年)、全米テレビ芸術科学アカデミー・ノースウエストのシルバー・サークル入り(2014年)、戦時中に投獄された日系アメリカ人について描いた自身のテレビ・シリーズ「プリズナーズ・イン・ゼア・オウン・ランド」の地方エミー賞(2018年)などが挙げられる。テレビ業界でのキャリアのほか、マツカワ氏はプライベートでも精力的にボランティア活動に邁進。ワシントン州日本文化会館(JCCCW)の共同設立(2003 年)や、アジア系アメリカ人ジャーナリスト協会シアトル支部の立ち上げ(1983年にフランク・アベ氏と共に設立)に携わった。また、アジアン・カウンセリング・アンド・リファラル・サービス(ACRS)や、日系人米国市民同盟(JACL)、YMCAグレーター・シアトルなどさまざまなコミュニティー団体の役員も務めた。

キング5は、6月14日(金)午後7時より、マツカワ氏との思い出を写真や映像と共に振り返る1時間の特別番組の放送を予定している。「これまで私を支え、そして師となってくれた多くの皆さんに心から感謝しています」と、マツカワ氏。「たくさんのご支援をありがとうございました。本当に、素晴らしいアドベンチャーの日々でした!」

(ブルース・ラトリッジ、翻訳:加藤 瞳)

※日本語翻訳記事として一部意訳を含む。