Home コラム 一石 間もなく2023年〜一石

間もなく2023年〜一石

By 佐々木 志峰

2022年の締めくくりを迎えた。

日本ではその年の世相を表す「今年の漢字」に「戦」が選ばれたという。戦争、新型コロナウイルス、スポーツ行事など、さまざまな部分で「戦い」があったと見られたようだ。観光庁発表の統計では、個人旅行の受け入れを再開してから訪日外客数は10月に50万人近くに達した。9月の約20万から大幅増。新型コロナウイルス感染拡大以前の賑わいは戻るだろうか。

筆者個人としては経済、社会の回復を肌身で感じつつ、体調不良も経験しながら乗り切った一年だった。

2023年が近づき、節目を迎えそうな歴史的出来事を主観ながら振り返ってみた。近代で見ると、1873年に学制に基づいた初等教育で初の学校が日本で開校されたという。東京師範学校付属小学校だそうで、現在の筑波大学付属小学校になる。

世界各地の自然災害は止むことはないが、1923年には関東大震災が発生している。大きな断層が走り、いつ大地震が起きてもおかしくないと言われるシアトル。備えを再確認したい。

胸を痛ませ続けているウクライナ情勢。50年前も戦争、紛争が世界で続いていた歴史が残る。10数年に及ぶ米国の軍事介入を終わらせ、ベトナム平和協定が結ばれたのは1973年だった。同年10月には第四次中東戦争が起き、第一次オイルショックが発生した。

同じく戦争に絡んでくるが、2001年の同時多発テロ事件で崩壊したニューヨークのワールドトレードセンターは73年に正式開業。シアトル出身で日系二世の建築家ミノル・ヤマサキ(山崎稔)氏が設計したことでも知られる。

サッカーのワールドカップは今年終盤を大いに盛り上げ、日本代表の健闘と惜敗が鮮明に記憶される。米国では大リーグで大谷翔平選手らの活躍が新シーズンも期待される。新たな日本選手として吉田正尚外野手、千賀滉大せんがこうだい 投手の契約が発表されている。

最後に当地において、23年にワシントン州と兵庫県が姉妹州60年となる。50周年を迎えたときが思い出されるが、10年はあっという間だった。その日、その年を大切に新たな一年を迎えたい。