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ライトレール〜一石

本当に久しぶりだったが、シアトルを南北に走るライトレールを利用する機会があった。

行き先はTモバイル・パーク。21年ぶりのポストシーズンを迎えた、マリナーズ対アストロズの一戦。当日の混雑を予測し、現地到着を早めるよう前もって呼び掛けが行われていた。行きのライトレールに乗ったのは開場時間よりもかなり早く到着する時間帯だったが、すでに乗車駅には応援姿で向かうファンが多数いた。

2009年に運行開始。当時は各駅がハブとなり、新しいコミュニティーが作られる期待感を持っていたことを思い出した。13年経ちどのように変わったか、その日は思い切って長い距離を乗ってみた。駅によって周りに新しいアパートや施設が建てられているようだが、正直なところまだまだ。この数年以内にさらなる路線延長が見込まれる。現状はまだ途上段階というところか。

ダウンタウン、空港、あるいは今回のようにスタジアム。行き先や目的次第で便利な交通機関になることは間違いない。近年のガソリン価格の高騰や渋滞事情もあり、利用価値はかつてなく高まっているだろう。今後ベルビューの中心部も走るようになれば、シアトル地域の足の動きでさらに大きな変化が見られるのではないか。

さて肝心の試合は、大リーグのプレーオフ最長に並ぶ延長18回、6時間半近くに及ぶ息詰まる投手戦となった。比べ物にならない緊張感。20年の間、ファンが待ち焦がれたものだ。残念ながらアストロズに力負けし、今シーズンはプレーオフ地区シリーズで敗退。それでもマリナーズの本拠地に熱狂がようやく戻ってきた。

試合後に球場に響き渡った「レッツゴー・マリナーズ」の掛け声。来年以降へ期待もすでに高まっているだろう。時間をかけて作ってきた新しいシアトルのチーム。かつてのように、球場が観客で常に埋め尽くされるシーズンも近いだろう。

悲願、目標はチーム創設から一度もないワールドシリーズ。今年はまだその途上に過ぎない。ライトレールと同じ。大きく伸びてほしい。