By 佐々木 志峰
2023年に入り、スポーツも新たな1年へ進もうとする。シアトル・マリナーズに続き、シーホークスもプレーオフに進出。シーズン終盤に連勝した1月初旬には、自宅近くで禁止されているはずの花火が舞った。
昨年は当地のスポーツ界にとって大きな転機となった。シーホークスの中心選手だったラッセル・ウィルソン選手の移籍、女子バスケットボールのストームを長年牽引してきたスー・バード選手の引退。アイスホッケーのクラーケンは創設シーズンを走り切った。男子サッカーのサウンダースは北中米カリブ海のクラブ大会を制し、2月にクラブ世界一を懸けたクラブワールドカップに出場。当地は米国、カナダ、メキシコで26年に共同開催するワールドカップで、試合会場のひとつに選ばれた。
マリナーズは21年ぶりのプレーオフ進出に加えて、球団会長付特別補佐兼インストラクターのイチローさんの球団殿堂入りがあった。
日本選手に目を向けると、今年大リーグには新たに3人が加わる。ボストン・レッドソックスに吉田正尚選手、ニューヨーク・メッツに千賀滉大選手、オークランド・アスレチックスに藤浪晋太郎選手。1月半ばを過ぎ、マリナーズには昨季に続き日本選手はいないが、戦力を整えて昨季の覇者ヒューストン・アストロズや大物選手を加えた同地区ライバル相手と厳しい競争に臨む。夏にはオールスター戦という一大行事も控える。
レギュラーシーズン開幕翌週からは、大谷翔平選手のロサンゼルス・エンゼルスをシアトルに迎える。その後は、9月11日から13日にも3試合が予定されている。ほかの日本選手が所属するチームとは夏休み時期に試合が多い。
藤浪選手のアスレチックスは5月22日から4連戦と8月28日から3連戦。7月17日からは前田健太選手のミネソタ・ツインズと4試合、同月21日から菊池雄星選手のトロント・ブルージェイズと3試合。吉田選手のレッドソックスとは7月31日からの3連戦、ダルビッシュ有選手のサンディエゴ・パドレスとは8月8日から2試合が予定されている。