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ヒング・ヘイ・パーク 拡張工事完了

文:岡田みなみ

インターナショナル・ディストリクトにあるヒング・ヘイ・パークの拡張工事が終了し、公園内の拡張部分が6月29日にオープンした。今回の工事で同公園の面積は2倍に広がり、近隣住民が憩うピクニックスペース、舞台スペースのほか、卓球台やエクササイズマシーンなどの施設も加わった。本夏にかけて公園のシンボルとなるインターナショナル・ディストリクト・ゲートも完成する予定。

拡張部のデザインは、近隣住民団体とフレンズ・オブ・ヒング・ヘイ・パークが協議を重ね、またワシントン大学建築デザイン学部なども加わり、5年ほどかけて考案されたもの。シアトル拠点のMIG|SvR社と北京拠点のTurenscape社が図面制作を受託。インターナショナル・ディストリクトの歴史と文化を取り入れつつ、伝統と新しさとが混合するデザインを創りあげた。この拡張工事に向けてシアトル市公園局は、元のヒング・ヘイ・パークに隣接していたインターナショナル・ディストリクト駅郵便局の土地を2012年に購入していた。土地購入や工事にかかる資金は、シアトル市が2000年頃から採用している公園税が財源としてあてられている。

同拡張工事を経て、ヒング・ヘイ・パークはこれまで以上に近隣住民の憩いの場として活用されることになる。7月15日から16日にかけてはインターナショナル・ディストリクト商業推進局(SCID BIA)が主催するドラゴンフェスティバル2017が開催予定。8月26日にはフレンズ・オブ・ジャパンタウン主催の日本町ナイトが開催予定だ。

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。