同紙で『新一世日誌』を連載するアーティストの中村有理沙さんが、在シアトル日本国総領事館主催のシアトル総アート作品キャンペーンで入賞した。コロナ禍にあってもアートを促進しようという目的で、「友好、希望を通して繋がる日米関係」をテーマに、絵画、イラスト、写真、舞踊、料理など幅広いジャンルの30作品ほどが集められた。入賞した作品は、同紙にも掲載された『新一世日誌』から6作品。
『新一世日誌』は昨年9月から連載が始まり今月で1周年。今号の掲載で25回目になる。長年に渡って『シアトル・トモダチ』のコミックを連載した日系二世のサム・ゴトー氏が亡くなった後に、ワシントン州日本文化会館(JCCCW)とのコラボレーションとして続くコミック欄の新連載として始まったのが『新一世日誌』だ。2013年からシアトルに在住する中村さんの視点から、日本とアメリカの文化の違い、日系アメリカ人文化への学びなどについて描かれている。
中村さんは2016年にワシントン大学でランドスケープ・アーキテクチャーの修士課程を卒業。現在はワシントン州日本文化会館(JCCCW)に勤めながら、アーティストとしての活動も続けている。今回の入賞に、中村さんは「コロナ禍中、日米含め、世界中で皆さんの生活が大きく変わったことと思います。『コロナ禍だからこそ共感してもらえる作品を』と願い、制作した作品の一部を集めました。」とのコメントを添えている。入賞作品は、総領事館ウェブサイトで閲覧できる。