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シアトル美術館「ノースウェスト・モダニズム 4人の日系アーティスト展」

シアトル美術館(シアトル市ダウンタウン)で3月21日から、「ノースウェスト・モダニズム:4人の日系アーティスト展」が開催されている。この企画展ではその名の通り、シアトルに縁の深い4名の日系アーティスト(ジョージ・ツタカワ、ポール・ホリウチ、カメキチ・トキタ、ケンジロウ・ノムラ)の作品を紹介している。

ツタカワの代表作は、前衛的な噴水ブロンズ彫刻。ホリウチはシアトル・センターのモザイク壁画の制作で知られている。トキタは日系一世の画家として1930年代には名声を確立していたが、第二次世界大戦を経て、多くの日系人と同様、住む場所すら失った。家族で日本語学校の一室に暮らしていた時期もある。(詳しくはhttps://napost.com/2019/jcccws-omoide-story-living-at-tip-school-hunt-hotel/を参照。)トキタのビジネスパートナーだったノムラも日系一世の商業画家として成功を収めていたが、大戦中にミニドカ強制収容所に送られた。3年間の収容所生活で、当時の様子を記録した貴重な作品を残している。

(シュレーゲル 京 希伊子)

フリーランス翻訳家・通訳。外務省派遣員として、92年から95年まで在シアトル日本国総領事館に勤務。日本へ帰国後は、政党本部や米国大使館で外交政策の調査やスピーチ原稿の執筆を担当。キヤノン元社長の個人秘書などを経て、国連大学の持続可能な社会の構築をめざす産官学イニシアティブに従事。2014年からシアトルへ戻り、日本語イマージョン小学校に通う一人娘を育てながら、 ITから文芸まで幅広い分野の翻訳をてがける。主な訳書は、金持ち父さんのアドバイザーシリーズ『資産はタックスフリーで作る』トム・ホイールライト著(筑摩書房)など。ワシントン州の他に、マサチューセッツ、ジョージア、ニューヨーク、インディアナ、フロリダなどに居住し、米国社会に精通。趣味はテニス、スキー、料理、読書。