3月21日夜(シアトル時間21日朝)、シアトル・マリナーズのイチロー選手が、東京ドームでのアスレチックス戦の後、現役引退を表明する記者会見を行なった。「最後にこのユニフォームを着て、この日を迎えられたこと、大変幸せに感じています」と語ったイチロー選手の、マリナーズへの強い思いを感じさせる会見となった。
日本のプロ野球界で9年、2001年からはメジャー・リーグで19年間プレー。日米通算4,367安打の記録を残した。引退を決意した理由を問われると、「マリナーズ以外に行く気持ちはなかったということは大きい」と答えた。
会見中、終始打ち解けた様子で記者に応えるイチロー選手の姿は、かつて、ひょうきんな青年であったオリックス時代の「イチロー」を彷彿させるものだった。平成の日本で、最も愛されたプロ野球選手のひとりであるイチロー選手の引退。平成の終わりを目前に、またひとつの時代に幕が下ろされた。
(加藤 瞳)