Home 日系コミュニティー 日米友好祝典がNVCホール...

日米友好祝典がNVCホールで開催 日米合同軍事演習「雷神」関係者も参加

ワシントン州日米協会が主催するイベント「Beyond Reconciliation –Celebrate Japan-US Alliance and Honor Veterans」 が、9月10日に日系二世退役軍人(NVC)ホールにて開催された。日本の陸上自衛隊と米国陸軍の合同軍事演習であるライジング・サンダー(来神)が今月にワシントン州ヤキマ演習場で開催される。日米協会による同イベントは、演習のために同地を訪れている陸上自衛隊員と、米国陸軍関係者や日系退役軍人を招いて、第二次世界大戦以後の強固な日米同盟と友好を祝い、大戦中に差別を受けながらも活躍をした日系二世アメリカ軍人を称えるために開催された。

会場では、二世退役軍人会元会長のアレン・ナカモト氏、二世退役軍人会代表のブライアン・タケウチ氏、米陸軍第7歩兵師団長ビル・バーレソン少将、陸上自衛隊第6師団副師団長鳥海誠司少将、在シアトル日本国総領事の山田洋一郎氏、笹川平和財団米国ジェームズ・ズムワルド大使、ワシントン州日米協会会長アダム・ゴフ氏らが英語と日本語でスピーチを行い、緊張が高まる近年の国際事情や日米同盟の重要性について述べた。山田洋一郎総領事は「日米の関係は戦後、公正で公平な社会を作るという価値観を共有している。国民の生活を大切にするという同じ利益のために、その実現に向けて国際社会に働きかけてきた特別な関係にあると思います」と語った。

昼食にはチリ・ビーンズやポテトサラダなどのアメリカらしい料理に加え、寿司や筑前煮などの日本食が提供された。イベントは沖縄県人会によるエイサー太鼓で締めくくられ、二世退役軍人、米国陸軍兵士、陸上自衛隊員が入り混ざって踊る姿も見られた。かつての敵国同士が戦後70年を経て固い友好関係を築き上げてきた歴史を象徴するイベントであった。

(N・A・P)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。