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「バーサ」お疲れさま

文=N・A・P

シアトル・ダウンタウンを走る州道99号のトンネル工事が大きな節目に到達した。泥土圧シールド掘進機 「バーサ」は4日、SODOから始まった9270㌳に及ぶトンネルを貫通させ、シアトルセンター近くの地上に姿を見せた。
一時は故障もあり工事が停止する事態もあったが、2013年7月から3年半強で1・7㍄にわたる地下掘進を終えた。今後はトンネル開通へ向けた整備が行われる。
ウォーターフロントを走る州道99号のアラスカンウェイ高架は、建設から64年が経ち老朽化が目立つ。トンネル建設を通じ、新たな交通路と景観改善がもたらされることになる。同地区の改築状況と合わせ、高架道路は2019年に撤去される見通し。
バーサは日立造船社製で世界最大となる。同社製のシールド掘進機はライトレールのリンク北路線でも別機種の「ブレンダ」が使われている。

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。