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ベルビューワールド太鼓フェスティバル 伝統芸能の融合、舞台で躍動 

第二回ベルビューワールド太鼓フェスティバルが16日、同市内メイデンバウワー劇場で行われた。太鼓・日本芸能で世界各地で活躍する「和力(わりき)」を日本からのゲストに迎え、昼と夜の部を合わせて約800人の観客を魅了した。

公演前半では立石鈴太郎、あさこ夫妻、颯春君によるユニット「ちきり」、立石さんのフロリダ時代の縁で招待した府州太鼓が舞台に立った。また当地アフリカ系音楽グループ「ガンサゴミュージック・ドラム」もアフリカンパーカッションを披露した。弱冠14歳ながら、堂々としたパフォーマンスを見せた颯春君に対して会場からは大きな歓声が飛んだ。

公演後半では「和力」が独楽や獅子舞を用いた演目を交えながら日本の伝統音楽を紹介、観客を楽しませた。

獅子舞の演舞では、頭を噛まれれば無病息災、商売繁盛が約束されるという解説を受けて、怖がりながらも噛まれる子や、満面の笑みを獅子舞に向ける子。中には自分から噛まれに行く大人もあり、会場は盛り上がりを見せていた。

公演最後には全出演者が共演し、迫力溢れる音色を奏でた。国や文化を越え、音楽で心を一つするとの思いが込められた公演となった。

各伝統芸能の良さが表現された力強い舞台は、スタンディングオベーションに包まれ、第一回の公演に続き成功を収めた。同イベントプロデューサーを務めた立石あさこさんは、「これからも継続的に開催したい」と笑顔で語った。

公演に合わせて、和力の加藤木朗さん、木村俊介さん、小野越郎さんによる伝統芸能ワークショップも開催されている。

前回に続き今回のイベント収益の一部は東日本大震災の被災地への復興支援にあてられる。

当日の関連写真は英語1、8面へ。

(遠藤 美波)

N.A.P. Staff
北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。