5月3日、パイクプレース・マーケットで、ワシントン州日米協会主催の「Celebrate Washoku」が開催された。
日米協会によって和食イベントが開催されるのは、今年で4回目。懐石料理人の俵裕和さんによる懐石昼食、着物コーディネーターの鵜川有さんと茶道裏千家の田中佳子さんによるプレゼンテーションを通じ、食と衣による日本文化の紹介が行われた。
田中さんは、茶道裏千家淡交会シアトル協会幹事長。ワシントン大学でコミュニケーションの博士号を取得する傍ら、40年弱かけて茶道を習得。今回のイベントでは、茶懐石と会席料理の違いを説明。「腹八分くらいにしておくのが最後までおいしくいただくコツです」と伝えた。
鵜川さんは兵庫県芦屋市出身。嫁ぎ先が神戸市内にあった老舗の呉服店であった。そこから着物に興味をもち、呉服店の女将として着物のプロを目指す。1994年には、ブライダル関連のプロたちと提携し、新しいブライダル提案を打ち出す「ブライダルグループYou&有」を設立。ブライダルプロデューサーとしても以降、知られるようになる。着物をきた際のふるまい方などを、参加者へ伝えた。
俵さんは同志社大学卒業後、京都の料亭で修行を積んだのち、2005年に渡米。シアトルの 『しろう寿司』 や 『田むら』 などで経験を積み、2015年春に独立。今年後半には、ベルタウンに懐石レストランをオープン予定。アメリカで、「kaiseki」を日常用語にしていきたいと、意気込みを語った。