静岡県人会の新年会が、3月1日にインターナショナル・ディストリクトのハウス・オブ・ホンコンで行われた。静岡県人会は1902年に設立され、現在は2世家族を中心に116人の会員が登録されている。今年の新年会には50人ほどの会員が参加し、さまざまな催し物が執り行われた。
イベントの開始には、昨年1年の間に亡くなった会員をしのび、参加者全員で黙とう。そして、90歳を超えた唯一の会員であるキウチ・アツシさんに、切り絵アーティストの曽我部あきさんによる作品と、代表を務めるリリアン・ハヤシさん手製のシフォンケーキが贈られた。リリアンさんによる手作りの焼き菓子は新年会恒例で、イベントに参加していたペニー・フクイさんは「毎年焼いてくれるシフォンケーキは、最高においしい」と絶賛。そのほか、英単語と漢字のゲームや、容器に詰まったコーヒー豆の数を当てるゲームも行われた。
リリアンさんは、「新型コロナウイルスの影響で、直前まで会場と確認を取りながらの開催となりました」と述べ、「静岡県人会は小規模な団体で、毎年の新年会は親戚同士の集まりのようなイベントです。引き継ぎ手は少なく、今後どう続けてくか心配し、悩んでいます」と続けた。来年の開催は2月28日を予定している。参加に興味のある人はlilhay@frontier.com(リリアン・ハヤシ)まで。
(加藤良子)