Home 日系コミュニティー シアトル日系人会ミュージカ...

シアトル日系人会ミュージカル・ブリッジが11月18日に開催

シアトル日系人会が主催する毎年恒例のコンサート「第7回ミュージカル・ブリッジ」が、11月18日にレントン市内のイケア・パフォーミング・アーツ・センターで開かれる。今年は、2007年にワシントン州日本文化会館(JCCCW)のベネフィット・コンサートに参加した研ナオコさんの娘で、歌手・作曲家として活躍中のHITOMIさんが日本からゲスト・パフォーマーとして舞台に立つ。シアトル在住のシンガー・ソングライターである福島邦子さんも友情出演。ノースウェスト太鼓、ソング・オブ・ホープ、UVダンス・スクワッド、ダニエル・アルドリッチさんなども出演する。

シアトル日系人会の歴史は、前身であるワシントン州日本人会が発足した1900年に遡る。「アメリカ春秋80年(伊藤一男著)」によれば、初代会長は福島県出身の新井達弥氏。愛媛県出身で日本人と初めてシアトルでレストランを開業した西井久八氏、酪農業やホテル経営で成功を収めシアトル仏教会を創設した藤井長次郎氏など、43人のシアトル日系パイオニアが当地における日本人社会の権利と利益を「増進」する目的で発足した。現在はJCCCWの管理下で運営されているシアトル日本語学校も、日本人会によって1902年に設立された。戦時下では活動が停止されたものの、1949年にシアトル日系人会として再発足。日本語学校校舎を収容所帰還者へ臨時宿泊所として開放し、宿泊所の管理を担っていた三原源治氏が会長になり、1980年まで務めた。1981年には北米報知社元社長の窪田竹光氏も会長に就任している。2014年からは、ツチノ・フォレスターさんと田原優(まさる)さんが会長を務めている。

ミュージカル・ブリッジで集まった収益金は、シアトル日本語学校の運営に充てられる。チケットは一般(18歳から84歳)20ドル、子ども・学生(7歳から17歳)15ドル、6歳以下と85歳以上は無料。JCCCWオフィス(1414 S Weller St, Seattle)、もしくはオンラインでチケット購入できる。

(室橋美佐)

北米報知社ゼネラル・マネジャー兼北米報知編集長。上智大学経済学部卒業後、ハイテク関連企業の国際マーケティング職を経て2005年からシアトル在住。2016年にワシントン大学都市計画修士を取得し、2017年から現職。シアトルの都市問題や日系・アジア系アメリカ人コミュニティーの話題を中心に執筆。