シアトル・マリナーズは19日、米国任天堂からの地元既存出資者への株式移行を完了したことを発表した。任天堂は10%の保有を残すのみで、24年間続いた筆頭オーナーから外れることになる。売却額は6億6100万㌦で、今後の筆頭株主はファースト・アベニュー・エンターテインメント。
1999年からCEOを務めてきたハワード・リンカーン氏は売却完了をもって退任。ジョン・スタントン氏が新CEOとなる。同件に関しては、リンカーン氏の退任意向を受け、球団が地元に残ることを前提とした売却の方針が示されていた。
マリナーズは92年に経営不振により移転に傾きかけていたなかで、米国任天堂が中心となり出資した。イチロー外野手をはじめ、日本人選手も多数所属するなど、日米の架け橋役にも寄与している。
(N・A・P)