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県人会による新年の餅つき大会開催

日頃、日系コミュニティーとかかわりのある人たちと石うすを囲んで餅つき

福岡県人会を中心とする県人会グループが主催する餅つき大会が、1月12日にワシントン州日本文化会館(JCCCW)で開かれた。福岡県人会は、1907年創立の歴史ある県人会。当初は、移民としてシアトルに来た多くの日本人を束ねる役割を担っていた。1世と2世の高齢化に伴い活動規模は縮小しているものの、現在でも30世帯ほどの会員が所属しており、年に1度の餅つき大会やカラオケ大会、桜まつりでの出展など文化イベントを通し、会員同士の交流を深めている。

ボランティア・スタッフにより用意された餅のトッピング

会場では、開始時間の午前11時になるともち米を蒸した香りが広がった。福岡県人会会長のクリスティーナ・スウェドナーさんによると、当日は27キロものもち米が使用されたそう。杵は子どもや女性でも持ちやすい大小数種類が用意され、訪れた人たちは代わるがわる餅つきを楽しんだ。餅のトッピングは、餡子、納豆、大根おろしなどさまざま。有志によって作られた雑煮も振る舞われ、花の飾り切りにされたニンジンに日本の華やかな正月らしさが感じられた。バター餅も人気で、バターしょうゆで味付けされた餅は外がパリパリで甘じょっぱく、クセになるおいしさだった。40〜50名ほどの来場者が入れ替わり訪れ、にぎわいを見せた。

福岡県人会副会長の江藤 宏さんは、「私は小学生の時、冬休みになるといつも日本を訪れました。お正月は親戚で集まって餅つきをして楽しかった思い出があります」と、子ども時代の体験を語ってくれた。シアトルでは、戦後に差別を恐れ、日本文化から距離を置く日本人が多くいた。世代をまたぐごとに日本の文化が受け継がれにくくなっていった時代があったという。江藤さんは、「かつては日本人としてシアトルで生きていくことが難しい時代がありました。しかし、これからは伝統的な行事を大切に受け継ぎ、日本人であることを誇りに感じて欲しい。そして、若い人にもっと会員になってもらえたらうれしいです。皆で餅つきをするのは楽しいですからね!」と話した。イベントは来年も開催を予定している。