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新型コロナウィルス感染症 地域レベルの推奨や勧告に注意を

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染者数が、シアトル地域でも増加している。ワシントン州保険局によれば、3月11日午前の段階で州内の感染者数は267名で、同感染による死亡者数は24名。なかでもキング群が最も多く、感染者数は190名で死亡者数が22名。キング群の死亡者の多くは、カークランド市にある長期療養施設であるライフ・ケア・センターに関係している。州内の感染検査実施数や群別の感染者数や死亡者数は、ワシントン州保険局のウェブサイト(https://www.doh.wa.gov/Emergencies/Coronavirus)で確認することができる。

感染者数が増加するなかで、シアトル・キング郡公衆衛生局は、「COVID-19(新型コロナウィルス)に関する公衆衛生上の推奨事項」を日本語を含む多言語で発表している。それによれば、「60歳以上の人、心臓の疾患、肺の疾患、または糖尿病なとの基礎疾患がある人、免疫系が弱くなっている人、妊娠している人」などが新型コロナウイルス感染による重症化リスクが高いとし、該当する人はできる限り自宅に待機し、多くの人が集まる場所へ行かな いことを推奨している。また、すべての住民に対して、風邪やインフルエンザの症状がある場合は公共の場にいかないこと、必要でない限りは医療現場へ行かずにかかりつけの医者に電話で相談すること、石鹸と水で頻繁に手を洗うなど適切な衛生習慣を実践すること、休息や健康的な食品、また水分を十分にとり免疫力を強化しておくことなどを推奨している。企業に対しては、従業員が在宅勤務や時差出勤ができる環境を整えるように勧告が出されている。シアトル・キング郡による推奨事項はこちらから日本語で閲覧できる:https://www.kingcounty.gov/depts/health/communicable-diseases/disease-control/novel-coronavirus.aspx

 

北米報知社ゼネラル・マネジャー兼北米報知編集長。上智大学経済学部卒業後、ハイテク関連企業の国際マーケティング職を経て2005年からシアトル在住。2016年にワシントン大学都市計画修士を取得し、2017年から現職。シアトルの都市問題や日系・アジア系アメリカ人コミュニティーの話題を中心に執筆。