イーストサイドの新たな日本祭となったジャパンフェアが2年目となる2017年度イベントの開催を発表した。在シアトル日本国総領事館に関係者が集まり、キックオフイベントとして概要を発表、合わせてコミュニティーへの協賛を呼び掛けた。
今年は2カ月早め、7月8日、9日に開催。夏の七夕から、「1年に1度、コミュニティーみんなで集まる」祭りにする意向という。4月のシアトル桜祭・日本文化祭、10月前後にある大学関連での日本祭り行事の間を取る。1カ月続けて行われる盆踊りシリーズの1週間前の開催となる。
今年は北米報知財団を運営母体とする。イベント当日には夕食会も予定、今後の独立運営に向けて資金を集める。非営利団体発足の申請も進めているという。
昨年は1万5千人以上が参加。初年度の不安を打ち消す集客で成功を収めた。開催場所となるベルビュー市メイデンバウワーセンター側から招致もあり、今年も同様に「芸術・文化」、「マーケット」、「コミュニティー」の3つを柱とする。「シアトル地域だけでなく、ポートランドやバンクーバー(BC)など、ノースウエストから参加してもらえるジャパンフェアにしたい」と清水楡華実行委員長は意気込む。
昨年の反省として、食べ物に注力。不評だった弁当に代わり、今年は地元日本食シェフによるケータリングが可能となった。無料駐車場の充実を図り、日本文化関係のワークショップも実施する。昨年同様、日本企業やコミュニティーからのブース出展の円滑化も図られる。
清水委員長は、「日本から米国、米国から日本と、ジャパンフェアがマーケティングの場に。今の日本を理解者、お互いの架け橋となれれば」と語る。将来的にはキャリアフォーラムなども開催できるような構想も描いている。
シアトルの歴史ある日系社会とベルビューの新しいコミュニティーを結びつけたいという清水委員長。こうした土台は「先輩方に作ってもらった。我々は次に引き継いでいかないといけない」と話す。
大村昌弘総領事も、「社会、ビジネス、文化をアピールする大きなイベント。総領事館としてもサポートしたい」と語る。
地元企業、団体の展示ブース参加は、地元非営利団体が50㌦、アート関係が150㌦、一般企業が300㌦(いずれも2日分)。4月1日以降はアート関係は200㌦、一般企業は400㌦となる。詳細はwww.japanfairus.orgで見ることができる。
(佐々木 志峰)