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『ビハインド・ザ・コーヴ ~捕鯨問題の謎に迫る~』NetFlixで全米配信始まる

2009年に公開された『ザ・コーヴ(The Cove)』は、和歌山県の太地町で行われているイルカ追い込み漁を描き、日本の捕鯨やイルカ漁を激しく違反したドキュメンタリー映画だ。本作は当時、サンダンス映画祭で観客賞、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞など数々の賞を受け、世界から注目を浴びた。

この『ザ・コーヴ(The Cove)』に対抗して制作されたのが『ビハインド・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜 (Behind “THE COVE”) 』だ。2015年に公開されたこの作品は、八木景子監督が、幼少の頃から親しんでいた鯨料理が食卓から消えるかもしれないという不安に加え、こうした日本を取り巻く捕鯨問題の扱われ方に疑問を持ち、自費400万円を投じ撮影/編集/監督を一人で担当して制作したもの。

タブー視されていた捕鯨問題を、日本側からの視点で初めて切り込んだ作品だ。太地町の人々のインタビューに加え、『ザ・コーヴ』の監督ルイ・シホヨス、主演リック・オバリからの主張もカメラに収めている。静かな漁村で暮らしていた太地町の人々が、隠しカメラや映像編集によって、欧米の価値観から一方的に悪者にされた過程を批判する。

『ビハインド・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜 (Behind ‘The Cove’: The Quiet Japanese Speak Out) 』は、4月26日より、Netflixを通して全米配信が開始された。八木監督は、「この機会に一方的に伝わってきた捕鯨問題を日本から世界中に違う意見も発信できる機会を得られたことを嬉しく思います」と映画の公式サイトを通してコメントしている。

室橋美佐
北米報知社ゼネラル・マネジャー兼北米報知編集長。上智大学経済学部卒業後、ハイテク関連企業の国際マーケティング職を経て2005年からシアトル在住。2016年にワシントン大学都市計画修士を取得し、2017年から現職。シアトルの都市問題や日系・アジア系アメリカ人コミュニティーの話題を中心に執筆。