国連安保理決議により禁止されている北朝鮮籍船舶の「瀬取り」を含む違法な海上活動に対して、カナダ海軍フリゲート「ウィニペグ」が10月上旬、東シナ海を含む日本周辺海域において、カナダ海軍艦艇として2018年以降4度目の警戒監視活動を開始した。カナダは、11月上旬から12月上旬の間、国連軍地位協定に基づき、在日米軍嘉手納飛行場を使用して、2018年以降5度目となる航空機による警戒監視活動を行う予定だ。
今回のカナダによる警戒監視活動は、昨年4月の日加首脳会談において、トルドー首相から、「瀬取り」警戒監視のためのカナダによる航空機及び艦船の派遣を2年延長するとの表明があったことを受けて行われるもの。
日本側も、北朝鮮の完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法での全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの廃棄の実現に向け、国際社会が一致団結して、国連安保理決議の実効性確保に取り組んでいく観点から、こうした取組を歓迎している。
日本の海上保安庁・海上自衛隊としても、国連安保理決議違反が疑われる船舶の情報収集をしており、関係国と緊密に協力を行っていく。