シアトル交響楽団による「アジアの夜」が1月31日、ベナロヤホールで行われた。毎年アジア各国の音楽を楽しむことができる公演会で、今年で8回目となる。今年はゲスト指揮者にスタンフォード大学楽団主席のジンドン・カイ氏を迎え、中国、韓国を中心としたアジア各国の楽曲と繊細なオーケストラの音色という西洋文化の融合が奏でられた。
公演前半では中国の小道の活気が目に浮かぶような楽曲『北京・胡同』、北京五輪のオープニングソングの『スターリー・スカイ』など4 曲、後半ではスマートフォンにダウンロードされた小鳥の音色を観客が流し、会場が一体となってタン・ドゥンの『パッサカリア・風と鳥の秘密』を奏でた。また地元ポートランド州立大学で演じられる『忠臣蔵』写真 = Minh Ngo合唱隊によって『アリラン』など馴染みのある中国や韓国の伝統音楽が演奏された。
公演前後には地元アジア系社会によるパフォーマンスが披露され、和太鼓のちきりと太鼓の学校が迫力溢れるパフォーマンスを行い、帰宅前の観客を楽しませた。
当日は民族衣装での参加が推奨されており、多くの観客が日本着物を着用して姿を見せるなど、アジア各国の文化を楽しめる行事となった。
(記事・写真 = 遠藤 美波)