日英デュアル・ランゲージ・イマージョン・プログラム実施校PTA
「シアトル学校 ともだち」 開始
シアトル学区で提供する日英デュアル・ランゲージ・イマージョン(以下DLI)・プログラムでは、2000年の開始以来、何百人もの生徒が学んでいる。ウォーリングフォードにある公立小学校のジョン・スタンフォード・インターナショナル・スクールとマクドナルド・インターナショナル・スクールの2校が、英語で半日授業、もう半日は日本語で授業を受けられる日英DLI校になっている。どちらも、シアトル市内在住であれば申し込めるオプション・スクールだ。同校PTAが、「先生、生徒、ファミリーのサポート」、「日本と日系アメリカの文化継承」、「国際教育、2言語イマージョン、世界言語教育の推進」を目的とするイベント「シアトル学校 ともだち」を昨年11月から開始した。
11月21日に行われた初会合では、今後の活動方針のすり合わせや意見交換、参加者同士の自己紹介が行われた。用意された煎茶や茶菓子を楽しみながら約1時間、各参加者から子どもの日本語学習状況、家庭の文化背景、日本語の書籍やリソースの必要性などの話題がシェアされた。シアトル市教育委員会(SPS)国際教育主任を務めるサド・ウィリアムズさんも出席し、日英DLIプログラム継続に向けて、これからも各校や保護者たちと協力し、教師支援強化やリソース提供、ヘリテージ・スピーカーの優先枠拡大による多文化共生の推進を目標として力を尽くすことを約束した。
同イベント発起人であるハイディ・ライツマンさんは、「息子は9月にジョン・スタンフォード・インターナショナル・スクールからハミルトン・インターナショナル・スクールに進学。2019年度から、リンカーン・ハイスクールまでの日本語プログラム継続が決まり、公私共にコミュニティーをまとめるタイミングだと感じました」と、開始に至ったいきさつを説明。「これまで6年、さらに7年、子どもが日本語を学べる環境にあると思うとワクワクします。チャレンジングな環境で日本語指導に当たる先生方には本当に感謝しています」。今後も定期的に集まり、皆が気軽に情報交換できる場にしたいと、ハイディさん。また、メールでニュースレターを配信するなどして、集まりに出て来られない人たちにも広く情報共有していくことを明かした。
(ハントシンガー典子)