シアトル市のエド・マレー市長は7月28日、公共事業(SPU)部長にマミ・ハラ氏を指名すると発表した。SPUは、シアトル市の公共サービス、シアトル市の住民やビジネスの水道、汚水、排水管理、シアトル市と26の市町村、その他の特例地域に住む計130万人の地域住民への飲み水提供を担っている。同部署は運営、整備、都市改善を含め年間約10億㌦の経費が充てられている。
ハラ氏はシアトル議会に承認された後、9月1日に就任予定。年収は22万3500㌦。シアトル市によると、両親は日本出身という。
任命にあたり、ハラ氏は市長に感謝の意を示すとともに「市の持続可能な水管理、安全配慮、信頼性がある入手可能な公共サービスの提供、計画的なインフラ管理を通した生活の質を促進することを目標に公共サービスを継続、促進していきたい」と話した。
近年はコミュニティーをつなげるネットワーク調整員として、都市環境整備により雨水を管理するインフラ計画に貢献してきた。フィラデルフィアでは水政策の部長として5年間勤務した経験を持ち、約200万人の公共事業を担ってきた。「緑の街、きれいな水」を目指し、雨水流汚水を減らし、質の高い生活、住宅景観を創出すプログラムに尽力。シアトルも同様の事業に力を入れており、ハラ氏の経験が市政策に反映されることが期待される。
マレー市長はハラ氏の経験とリーダーシップを評価、「彼女の経験は住民のニーズを総括的に把握することにつながるだろう」と期待を示した。
(大間 千奈美)