シアトル・ダウンタウンで7月30日、毎年恒例のシーフェア・トーチパレードが開催され、来年で姉妹都市60周年を迎える神戸市からもゲストが参加した。1995年当時に阪神淡路大震災被災地支援プログラム「キッズキャンププログラム」の参加者が家族とともにパレードに参加する様子も見られた。
姉妹都市神戸を襲った1995年1月の阪神淡路大震災後、当地コミュニティーは有志支援で15万㌦を募金。同年8月に被災地の若者45人を一週間招致した。親族を亡くしたり、避難所で生活をしていた学生もあったが、プログラムを通して得たボランティア精神、地元産業を学ぶきっかけは、その後の参加者のキャリアに生き続けているという。
神戸市はシアトル初の姉妹都市として、現在までに文化、教育、経済、政治などの各方面で交流を深めてきた。1967年は姉妹港となり、貿易においても強い結びつきがある。
来年で60周年を迎えるが、今年は5月にエド・マレー市長が神戸市を訪問、神戸まつりに参加した。
当地における姉妹都市の記念碑も点在し、62年の世界博で神戸市が贈呈した神戸ベルはシアトルセンター、またインターナショナル・ディストリクトには、石灯篭に加え、数多くの桜が植樹されている。
(N・A・P)