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制限緩和へのフェーズ移行は無期限延期

インズリー知事は7月28日、拡大が続く新型コロナウィルス感染の状況から、州内の経済活動再開に向けてのフェーズ移行を無期限で延期することを発表した。州が定めるガイドラインで、自宅待機命令下のフェーズ1から、公衆衛生上のルールを守ればほとんどのビジネスで通常営業が許されるフェーズ4までが定められており、キング郡は6月19日にフェーズ2へ移行していた。感染が抑えられればフェーズ3へ移行する可能性が期待されていたが、6月半ばから第二派ともみられる感染拡大が顕著になっていた。

知事は、フェーズ2における新しい制限も発表。新たな制限の多くは7月30日から有効で、例えばレストラン屋内での飲食は同居している人とのみ許され、同居していない人とのレストランでの飲食は屋外に限定されることになる。また、6月26日から義務付けられていた公共の場で他人との距離が6フィートを保てない場合のフェイスカバーの着用は、アパートやコンドミニアム、大学キャンパスなどの私有地内の共有スペースでも適用されることになった。

州衛生局の7月27日時点での発表数字によれば、州内の合計感染件数は5万4205件(死亡例は1548件)。7日間平均で毎日570件程の新規感染確認がある。キング郡については、合計感染件数は1万4717件(死亡例は648件)。7日間平均で毎日120件程の新規感染確認がある。年齢別では、州内で、感染者数の51%が40歳以下の若年層である一方、入院が必要な患者数の85%が40歳以上の中高年層。また、州人口比率が13%のヒスパニック系州民が、感染者数の37%を占めるなど、人種・民族的な偏りもある。

発熱、咳、のどの痛みなど新型コロナウィルス感染が疑われる症状がある場合は、早急な検査が推奨されている。キング郡など多くの地域で無料検査が実施されている。キング郡の無料検査の情報はこちら:www.kingcounty.gov/depts/health/covid-19/care/testing.aspx

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。