By 河野 光
1986年に結成されたタコマ地域の日系婦人会「たんぽぽの会」が、会員の高齢化などを理由に閉会して4年。新型コロナウイルスによるパンデミックを乗り越え、8月19日に待望の同窓会を開催した。自粛期間も連絡をかかさなかったメンバーが集結し、再開を喜びあった。開催の案内を送った75名の中から、長年会に貢献した千代子ジョンソンさんの4世代にわたる家族や、今は亡き母の晶子ゲイツさんの娘、ジャネットさんの参加などもあり、懐かしい話で大いに盛り上がった。元会員の多くは、米軍人との国際結婚をきっかけに海外生活を経験し、終の住処として当地に落ち着いた経歴を持つ。インターネットや便利な国際郵便など無かった時代、母国から遠く離れた場所で、たんぽぽのようにたくましく根を張り花を咲かせた女性たち。厳しい時代を共に生き抜いた仲間たちとのふれあいの大切さを、あらためて感じる会となった。
*この記事は池田真理ウィルソンさんの寄稿を編集したものです。