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ミネドカ収容所跡地への旅 再現される関連施設

毎年恒例の行事となっているミネドカ収容所跡地へのツアーが23日から26日にかけて行われた。シアトルとポートランドからはツアーバスが出向、現地合流者を含め多数が参加した。

第二次世界大戦における日系人強制退去を受け、シアトルやポートランドの市内で生活していた日系人は、約3年にわたりアイダホ州ミネドカ収容所での生活を余儀なくされた。同所は現在、国立史跡として保存活動が進められており、日系関係者や人権活動家を中心に毎年ツアーが組まれている。近年は収容所時代の象徴的な場所や建築物が再現されおり、今年は野球場1面が蘇った。

ツアーでは収容所跡地の訪問のみならず、第二次世界大戦から現在まで消えることのない人種偏見や人権問題に関す討論会に加え、参加者や現地市民との交流会などが盛り込まれている。

独立記念日の週末にはタコマやシアトル郊外の日系人が送られたカリフォルニア州ツールレイク容所跡地への旅が実施される。

(N・A・P)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。