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開催間近ジャパンフェア コミュニティーの力結集 食事の予約購入協力を

日本文化やビジネス、コミュニティーを紹介するジャパンフェア2016が9月3日、4日に開催される。18年間続いたイーストサイド恒例の日本文化祭「秋祭り」を引き継ぎ開催されるコミュニティー行事で、今年は企画、担当者が一新、今後の継続開催へ向けた試金石となる。

会場はベルビューダウンタウンのメイデンバウワーセンター。イベントホールを使い、舞台、ブース、テーブル席などが設けられている。ブースは芸術、文化を紹介する「アート&カルチャー」、企業出展の「マーケットプレース」、地元日系社会による「コミュニティー・フレンズ」から、70以上の団体、個人が参加している。

秋祭りを運営してきたイーストサイド日本祭りの会のもと、ジャパンフェア2016実行員会が主催。イーストサイドでの日本祭り継続を模索した有志が2月に開催を決定。従来の助成金申請などの準備が間に合わず、予算や企画面で協議を重ねながら、コミュニティーで支援の輪を広げてきた。

実行委員会共同委員長の清水楡華さんは、立ち上げ時に「みんなの力で『秋祭り』を引き継ごう」とのスローガンを掲げたという。「『みんなの力で』の言葉通り、皆さん一人ひとりに来ていただき楽しんでもらえ、一人ひとりの小さな力が集まって大きなことができる経験していただけたらと思います」

準備期間が限られるなか、会場設営などスタッフが担当するメイデンバウワーセンターが選ばれた。会場費は弁当をはじめとした食事を前売りすることで割り引かれるという。ジャパンフェアウェブサイトやジャパンフェア事務所(ベルビューチルドレンズアカデミー内)ではすでに前売りが始まっており、「みんなの力で少しずつ」と協力が呼びかけられている。当日、会場への飲食物の持ち込みは禁止されている。

伝統を発展させた現代の日本の生活様式、文化、姿を紹介することも目的にあり、これまでの秋祭りから新しい趣を見せることになる。

試行錯誤を経ての今イベントは、今後へのテストケースの意味合いもある。清水さんは「私たちは今年初めての原野に少しだけ足跡を残しました。2017年はその小さな足跡をもう少しだけ踏み固めてくれるチームが必要」と語る。今年の成功を見て、「私たちが切り開いた小さな足跡がいつか大きな道になってくれたらと切に願います」と、次世代のリーダーシップ引き継ぎの機会としても期待している。

ジャパンフェア2016の詳細は www.japanfairus.org まで。

(N・A・P)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。