インターナショナル・ディストリクト(ID)で進められていた開発事業により、地域景観に徐々に変化が出てきているようだ。宇和島屋が進めるパブリックスホテル改築工事は、アパートの建設は完了、裏側の一般駐車場も再舗装された。対角にあるヒンヘイ公園の拡張工事を含め、通りの雰囲気は一新しそうだ。
近年は雰囲気の悪化を含め、地元ビジネスや住民からも治安を含めた懸念の声が上がっていた。昨年に起きたID救急センターのダニー・チンさん殺害事件をきっかけに警察不信が沸き上がり、シャロン・富子・サントス議員らが数度にわたり住民と警察との会合を持つなど解決の糸口を探ってきた。
6月に行われた会合ではキャスリン・オトゥール署長が出席。サントス議員の案内でID視察も行われた。ID関係者によるタスクフォースによる改善案が提出され、以来、警察によるパトロールが増えたように見受けられる。
一方、同地区を基盤とするブルース・ハレル市議は、自身の月報の中で警察の対応に評価を見せるも、「結果が最も重要」と今後も厳しく成果を見守る姿勢を見せている。
シアトル市警は市内北を管轄する北管区の新ビル建設を決定。予算は当初の1億6千万㌦から1億4900万㌦と下がったが、膨大な建設予算が論議を起こしていた。老朽化もあり、人口が増える当地での警察活動に限界が見られる一方、多額な建設費用を別予算補助にまわすように要求する意見もある。議決日となる16日には反対グループが議会に押し寄せ抗議活動が行われた。
(N・A・P)