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公共安全、ヘルスケア 市政で対策強化図る

シアトル市のエド・マレー市長が8日、公共安全対策を目的とした追加予 算を市議会に提案した。

年間約3700万㌦を計上、2019年末までに200人の警察官追加雇用を予定している。シアトル警察の所属人数は史上最大となる。また2010年から13 %の増加を見せている市の緊急コールセンターの対応へ、スタッフ増員と事務員のボディカメラ、時間外労働管理を目的とした記録ツールなどの情報技術面に投資される。

予算源は2300万㌦を現在ある財政内から優先的に充て、残りは事業・職業税率を2年かけて3・2%上昇、 市のビジネスライセンス料増加を加えた税収を見込む。同税率は1991年以来、初の増税となる。

また同日、市の厚生課は200万㌦を3つコミュニティヘルスケア促進団体に与えることを発表した。

助成先の1つ は、非営利団体 International Community Health Servicesで、インターナショナル・ディストリクトに文化、言語に適応した検眼クリニックを35 万㌦で開設する。市によると、アジア系米国人の近眼者は8割に達するが、メディケイド受給者を対象にした検眼医は8人しかいないという。

他の助成先はのキング郡メンタルヘルス施設内にホームレスや障害を持つ人を対象にした保健所を設置するために40 万㌦以上、キャピトルヒルのメディケイド受給者を対象にした歯科医療サポート促進に120万㌦となっている。

今回の助成で8万4千人の住民へのサービス受給が見込まれている。

(大間 千奈美)

N.A.P. Staff
北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。