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草の根交流サミット シアトルで2018年 コミュニティー協力期待

公益財団法人ジョン万次郎ホイットフィールド記念国際草の根交流センター(CIE)が2018年サミットをシアトルで行うことを決定した。それを受けて20日、市内ダウンタウンに準備委員会のメンバーや地元有識者が集まり、サミットの意義やこれからの方向性について話し合いを行った(写真英語2面)。

この会議に参加したCIE財団理事の槇原稔氏は、「戦後すぐに米国に来て、いまだ反日感情が残る中、人々がすごく親切に接してくれたことに感銘を受けた。それだけに、人々を結びつけ関係性を築きあげるこのサミットは継続されていかなければなりません」と語り、自身の経験を引き合いに同イベントの重要性を訴えた。

全米日系協会前理事長で、準備委員会メンバーのサムエル・シェパード氏は、「シアトルは非常に魅力のある都市でサミットを開くことができて嬉しい。多くの人に参加してもらいたい。またサミットを実行、成功させるためには多くの人々、コミュニティのサポートが必要。今後協力を呼びかけていきたい」と語った。

行政にも協力を訴えていく考えだ。在シアトル日本国総領事館の村澤武首席領事は「シアトルは日本との関係がもともと深く、基盤がある。領事館としてしっかりこのサミットをサポートしていきたい」と語った。

サミットの成功に向けて、これから地域コミュニティに協力を求めつつ、実行委員会の発足、具体的なプランの立案などに動き出す見込み。なお、2016年サミットはアトランタで、2017年は奈良県で行われる。

日米草の根サミット大会は、CIE主催のもと、1年に1度、日米交互で開催されている約1週間の交流イベント。日米間の様々な文化の違いを超えて、人々が友好関係を築いていくことを目的とする。数年前から、全米日米協会(NAJAS)の協力で運営されている。

(記事・写真=竹田 優香)

N.A.P. Staff
北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。