映像素材と現代音楽を組み合わせたコンサートを生み出すグループ「ヌーボォー・クラシカル・プロジェクト」のツアーの一環として、
ピース・シンフォニーと称する公演が12月5日にシアトルセンターのコーニッシュプレイハウスで行われた。
第二次世界大戦終戦70周年、また広島、長崎の原爆投下に触れた内容となっていた。出演者はアートディレクターでピアニストのシュガー・ベンディルさん、チェロ奏者のジリアン・ブルームさん、DJのポール・D・ミラーさん。
ミラー氏は作品の中で映像と音楽を織り交ぜるため、日本の非政府組織で地球一周の船旅を提供するピースボートに乗船した際に知り合った、8人の被ばく者とのインタビューを使用した。
実際に原爆が投下された当時の映像に加え、広島、長崎、福島の街、原子力反対という日本語や、核実験の影響で生まれた設定を持つ映画怪物「ゴジラ」の画像などが繰り返し使用されていた。原発、また原爆のない世界というメッセージを強く訴えているように見受けられた。
(白波瀬 大海)