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太平洋横断、ヨットレース 地元から菊池祐子さん参加

世界一周のヨットレース「Clipper Roundthe World Yacht Race」の参加12 チームが先週後半から週末にかけて、停泊地となるシアトルに到着した。チーム「Mission Performance」には、当地在住の菊池祐子さん( 40 )が参加。中国青島から28 日間、約6 千㍄のレースを終え、感慨の笑顔を見せた。

菊池さんは宮城県石巻出身。東日本大震災後は海と向き合うことに抵抗があったというが、「何かやらなければ」との思いから参加。「海に戻り、一緒に楽しむことができるということを多くの人に伝えたかった」と語り海への感謝を明かした。太平洋横断の第6レグの前には、南アフリカ―オーストラリア区間の第3レグも昨年11 月に参加した。

シアトルでは夫の隆雄さんら家族が出迎えた。15 日の到着後には、隆雄さんのレストラン「Dragonfish Asian Cafe」でチームメイトと慰労会を開いた。

同レースは昨年8月末から約11 カ月にわたり8区間約4 万㍄に及ぶ。各船にプロのスキッパー(船長)が付き、世界40 国から約700人の一般市民が練習を積んだ後、区間別で参加する。

今年はシアトルが初めてチェックポイント地として参加。合わせてチーム「ビジットシアトル」も出艇。17 日にシアトルへ到着した。

(記事・写真 = 佐々木 志峰)

佐々木志峰
オレゴン大学でジャーナリズムを学んだ後、2005年に北米報知入社。2010年から2017年にかけて北米報知編集長を務める。現在も北米報知へ「一石」執筆を続ける。