オーバーン市にある歴史的建物ニーリー・マンション内にある日系移民による家族施設「ホリ風呂場」の保存修築プロジェクトが完了した。
グリーンリバー一帯の農耕地域には20世紀前半に多くの日系移民が入植。現在州道18号近くに建つ同所では、1915年からフクダ一家、ホリ一家の2 家族が合わせて約30年にわたり生活した。1929年から36年まで居を構えたホリ一家は、水道設備の整っていなかったニーリー・マンション脇に日本式の風呂場を建設。長さ16㌳、幅10㌳は洗濯場と2部屋に分かれ、家族で一日の汗を流す憩いの場となった。
野外設置型の風呂場は日系農家によって各所に作られたが、現在キング郡に現存するのはホリ風呂場のみとなる。非営利団体のニーリー・マンション協会が、新たなプロジェクトとしてキング郡などから助成金を得て保存、再現活動を開始。修築は約4カ月の作業で完了した。
ニーリー・マンション協会は6月25日に一般公開のイベントを予定。太鼓、踊り、折り紙などの日本文化アクティビティーも予定し、日系移民の歴史や、同地への入植者の生活の様子を広く市民に学んでもらう予定だ。
詳しくはwww.neelymansion.org
(N・A・P)