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日系アメリカ人の歴史を語るパブリック・アートがイーストレイルに

By 河野 光

イーストレイルは、レントン、ベルビュー、カークランド、ウディンビル、スノホミッシュ、レドモンドのワシントン州東部を42マイルのトレイルでつなぐべく、2019年に始動。ベルビュー内に位置する新ウィルバートン・ライトレール駅とトレイルが交差する場所にはかつて、同州の日系コミュニティーにとって重要な役割を果たしていた、日系人農業組合の建物があったが、駅の建設により撤去を余儀なくされた。そこで、日系人の歴史と遺産を後世に残すべく、非営利団体イサン・ベルビューは、駅にかかるNE 8th St.ブリッジ内と駅西側に、日本人と日系人アーティスト5人の協力のもと、アート作品の設置プロジェクトを発足。6月23日、無事に一般公開を迎えた。本紙のアート作品でもお馴染みの切り絵作家、曽我部アキ氏の作品も、アイダホ州南部のミニドカ強制収容所生出身の、詩人で作家のローレンス・マツダ氏の詩と共に展示されている。近くを訪れた際はぜひ鑑賞をしに足を伸ばしてほしい。

▲ 曽我部アキ氏による作品『Legacy of Farmers』。3連になった黒色のスチール版を切り絵風にカットして作成された。設置場所は、中央のパネルに見える、野菜などの収穫物をパッキングするための倉庫が第二次世界大戦前に実際にあった、ゆかりある場所
イサン・ベルビュー詳細:www.isanbellevue.org

▲プロジェクトに参加した5人のアーティスト。左から、ローレンス・マツダ氏、切り絵作家で、駅へと通じる歩道を彩る作品を提供したローレン・イイダ氏、曽我部アキ氏、そして橋内側の壁画をそれぞれ担当したエリン・シガキ氏、マリ・シブヤ氏